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立地企業インタビュー

株式会社Braveridge

Profile

企業名 株式会社Braveridge
ホームページ HP
本社 福岡県福岡市西区周船寺3−27−2
立地場所住所

糸島工場: 福岡県糸島市東1999-19
本社: 福岡県福岡市西区周船寺3−27−2

電話番号 糸島工場: 092-331-8181
本社: 092-834-5789
設立 2004年7月
代表者 代表取締役社長 吉田 剛
従業員数 本社24名 製造事業所64名
(2018年5月現在)
  • 該当地域

糸島発!MADE IN JAPAN  株式会社Braveridge  代表取締役社長 吉田 剛

当社は、BLE・LPWAなどの無線通信技術を軸に、豊富な製品企画開発力でIoTデバイスの開発から量産までを行うODM/OEM企業です。

創立当初は主にパソコン・携帯電話周辺機器のODM/OEM、製造を行ってきました。

今後は、各種ODM/OEMは継続しつつ、無線通信モジュールの開発、無線デバイスの設計、開発、製造のみでなくサーバー、アプリを含めたトータルサービスを提供する方向に移行しています。

Q1.糸島リサーチパークへの進出を決めた理由は?

糸島工場

2004年7月に九州情報大学ベンチャー支援センターにて創業した後、福岡市に事務所を構えました。最初は製品の設計のみで製造は外注しておりました。製造業としてものづくりを行い、最終的には自社工場をもつということが目標でした。

当初は、量産は中国で行っていましたが、2008年から日本生産に移行し、福岡市西区の50人ぐらいのキャパの工場で製造を行っていました。事業が拡大し、生産体制の強化に向けて工場用地を探していたところ、従業員が働き続けることができる近郊で、(公財)福岡県産業・科学技術振興財団 社会システム実証センターとの連携も見込める糸島リサーチパークへの進出を決めました。

当社は東京のお客様が多いですが、福岡によく足を運んでもらっています。地方でもきちんとしたファンクションがあれば、お客様に来ていただけますし、出張で来られる方にとっても、福岡のおいしい食べものは魅力的ではないでしょうか。

当社にとっても中国と連携していることもあり、アジアと近くアクセスがよい福岡県は良い環境にあると思います。

Q2.一貫体制の強みは?

当社では、IoTデバイスの企画・設計・開発・量産まで一貫体制を構築しています。

ものづくりにおいては各工程で分業を行うより、一社で一貫して自社内で行った方がコストメリットがあり、効率は良いと思っています。

一貫体制により、企画から量産までの各工程での利益を薄くし、最終的に量産するところで利益を得る体制です。分業による他社とコミュニケーションをとる必要もありません。また、製造が自社内で直結していますので、開発段階から製造を考慮に入れた設計ができ、また製造側からのフィードバックを設計に反映することができます。

このように一貫体制によりコストを抑えることができ、効率がよく、スピードが早いところが当社の魅力です。

Q3.糸島市をフィールドとしたLoRaWAN(ローラワン)ネットワーク環境整備、および公共サービスの実証実験について

当社は、平成30年4月から糸島市、福岡県、(公財)福岡県産業・科学技術振興財団 社会システム実証センターと連携し、糸島市をフィールドとしたLoRaWAN(ローラワン)ネットワーク環境整備、および公共サービスの実証実験を開始し、「見守り」・「水位管理」・「バス管理」・「鳥獣捕獲檻管理」の公共サービスの実証実験を行っています。

きっかけは、一人暮らしの親が高齢となったときの心配や不安をどうにかできないかということからでした。

高齢化、過疎、防災、防犯など、地方自治体が抱える社会問題を解決する地方自治体の公共サービス(住民サービス)は、いかに低コストでサービスを提供できるかがポイントだと思います。

サービスに用いるデバイスはすべて当社で一貫して開発・製造しているため、低コストでサービスを提供できています。

Q4.ものづくりへの思い

ものづくりを継続することで、やりたいことや、これからどうしなければならないかなど、見えてくるものがあります。

会社を始めて15年かけてひとつひとつ自分たちで揃え、現在はトータルでサービスが提供できるようになりました。これは、継続していたからこそできた、継続していたからこそ何かしら見えないものが見えてきたのだと思います。

技術は2,3年で変わります。今の技術を売りにするのではなく、新しい技術が出てきたら勉強し、ものづくりを継続することが大事だと思っています。

Q5.今後の事業展開は?

糸島工場 玄関

今後も当社は一貫して製造業で、モノを作っていきたいと思います。5年後、10年後何をしているかを決めることはせず、世の中の動向を見て、先を見ながら、繰り返し、繰り返しモノをつくっていきます。

福岡県へ今後期待することは?

今、ものづくり(試作や量産)は中国深圳と言われていますが、私は、ここ糸島に日本版深圳をつくり、国内で製造をやりたいという夢があります。

そこで、行政には本気で糸島に企業誘致する取り組みを行うとともに、国際戦略総合特区に指定されていることを生かし、誘致後のその先を考えた企業支援を行って、特区としての成果を出していってほしいと思っています。

本当の意味で先を見据えた構想を考え、一歩踏み出して本当に行政がやりたいと思うことを進めてもらうことを期待しています。

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