企業名 | ニッパツ九州株式会社 |
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ホームページ | - |
本社 | 福岡県京都郡苅田町新浜町9番64号 |
立地場所住所 | 同上 |
電話番号 | 093-435-5400 |
設立 | 2014年9月 |
代表者 | 代表取締役社長 榎本 英人 |
企業名 | 日本発条株式会社 |
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ホームページ | http://www.nhkspg.co.jp/ |
本社 | 神奈川県横浜市金沢区福浦3-10 |
電話番号 | 045-786-7511 |
創立 | 1939年9月 |
代表者 | 代表取締役社長 玉村 和己 |
ニッパツ九州についてお話しする前に、親会社のニッパツについてお話しします。正式名称は日本発条株式会社で、1939年(昭和14年)に創立した横浜に本社を置くメーカーです。「発条」という言葉は普段あまり使わない言葉ですが、「ばね」や「ぜんまい」を意味しています。ニッパツは、社名の「発条」の名の通り、ばねをコア技術として、自動車、情報通信、産業・生活の各分野に「なくてはならないキーパーツ」を供給しています。
そして、ニッパツ九州は、ニッパツの主力製品の一つである自動車用懸架ばねの新たな生産拠点として、2014年9月にニッパツ100%出資で設立しました。ニッパツは自動車用懸架ばねで世界トップクラスのシェアを持っています。
ニッパツ九州は、振動や衝撃の吸収や車体の制御など、自動車の乗り心地や安定走行に必要なコイルばねとスタビライザを生産しています。いずれも乗用車には欠かせない部品ですが、なかなか普段目にすることはないと思います。
ニッパツ九州は、2016年6月より量産を開始しています。
1点目は、九州の自動車産業の成長性ですね。福岡県を中心とする北部九州地域は、自動車メーカーや自動車関連企業が多数立地しており、当初検討時から、福岡県が進出先の有力な候補になっていました。北部九州地域は、すでに国内有数の生産拠点となっていますが、今後も高い成長性が見込めるものと思っています。
2点目は、当社の主要なお客様の拠点に近接しているという立地環境です。当社はお客様に寄り添った生産活動を心掛けており、お客様の近くに拠点を構え、事業活動を行うほうがよりお客様の要望に応えやすくなります。スピーディーな対応を行っていきたいと思っています。
3点目は、交通の利便性と地理的優位性です。高速道路、空港、港湾がすぐ近くにあり、輸送インフラが非常に充実しています。また、福岡県は、アジアに近接しているという地理的優位性を持っています。この地理的優位性を生かして、ニッパツ九州は、国内だけでなく、東アジア地域を視野に入れた事業展開をしていきたいと考えています。
4点目は、グループ会社のフォルシア・ニッパツ九州が隣接地に既に進出していたことです。事前の情報収集ができ、立地検討のうえでは非常に役立ちました。
排水面での環境への配慮です。工場は、瀬戸内海の周防灘に面しており、工場から排出される水は瀬戸内海水域へ排出されることになります。瀬戸内海の環境保全のため、水質汚濁防止法に基づく排水基準とともに、瀬戸内海環境保全特別措置法に基づくより厳しい基準をクリアできるレベルとしました。
福岡進出の理由として、インフラが整っていることやアジアへ近い地理的なメリットなどを挙げましたが、企業にとっては人材が非常に重要になります。新たに工場を立ち上げるにあたっては、その地域に根ざした人材を雇う必要があります。福岡県は素晴らしい人材が多く、既に重要な戦力として実力を発揮してもらっています。現在は中途採用に絞って採用活動をしていますが、今後は新卒採用も含めて行っていきたいと考えています。
地に足のついた経営、安全・品質第一の安定した生産活動により、お客様や地域社会の皆様から信頼される企業を目指していきたいと考えています。また、世界一の技術・品質を実現するとともに、地理的近接性を生かして、品質・納期・コストなどすべてにおいて、お客様に満足される製品づくりに努めていきたいと思います。
さらに、ニッパツグループの一生産拠点というだけにとどまらず、ここで培った技術を他の生産拠点へ発信できるような機能も果たしていきたいと考えています。当社グループは様々な事業を展開していますが、次の主力となる事業を育てていかなければなりません。 新たな主力事業となるものを、この九州の地で見つけられたらと思います。
事業活動を行っていくにあたり、先に申しあげたとおり、人材は重要なファクターです。福岡県には、人材教育制度のさらなる充実に取り組んでいただき、優秀な人材が集まる魅力ある場所であり続けていただきたいと思います。
また、立地した企業が円滑な事業運営を安心して行っていけるように、進出・起業"後"のフォローをお願いしたいと思っています。