株式会社岡崎製作所は、1954年に設立された温度測定と熱に関する製品の総合メーカーです。弊社が提供する温度センサとヒータは、石油化学、自動車、半導体、航空宇宙など幅広い業界で活用されています。
特に、航空宇宙分野では、H-ⅡAロケットに搭載される温度センサを100%提供した実績があり、宇宙向けでは唯一の認定会社です。
また、弊社は工業用温度センサーの生産量で日本トップ。他の追随を許さない高い技術力を持っており、直径0.08mmのMIケーブルの製品化にも成功しました。この「細さ」はギネス記録に認定されています。
2008年に設立された九州工場は、東京ドーム2個分の広大な敷地に建設されたMIケーブル製造の最新鋭の専門工場で、MIケーブルの製造工場としては世界最大級となっています。/p>
弊社は、高品質・低価格の製品をお客様に提供させていただく、ということをモットーに掲げており、これからも温度センサー分野において、お客様にご満足いただける優れたオンリーワン製品の開発に努力して参ります。
弊社は1954年の操業開始以来、兵庫県を拠点にしていましたが、1971年に初めて福岡県に進出し、福岡工場を建設しました。
進出先は、福岡県碓井町(現嘉麻市)に決めました。ここは、かつて石炭産業が栄えた場所で、閉山後の地域振興のために、当時の坂口九十九(さかぐちつくも)碓井町長が企業誘致に力を入れておられていました。
坂口町長が本社をご訪問の上熱心に誘致活動をされ、また工場用地の準備にもご尽力いただきましたが、そんな町長の熱意にほだされたことが進出の一番の理由です。
その後、福岡工場で順調に操業を続けておりましたが、近年、弊社が製造しているMIケーブルの売れ行きが非常に好調であり、増産のために新たな工場の建設を行うこととしました。既存の福岡工場との近接性を重視し、その周辺で土地を探しておりましたが、同じ嘉麻市内で広い土地を低価格で提供して頂けた事が決め手となり、2008年に新たにこの九州工場を建設しました。これまで、ここ嘉麻市での操業は順調でしたので、操業環境の良いこの場所で新たな工場を建てるにあたっても安心感がありましたね。
やはり、良い人材が確保できたことが良かったですね。
私どものように、技術力を必要とする会社にとっては、社員の技術力をどう高めていくか、ということが大切です。そのために人材育成、社員教育ということに力を入れているのですが、一人前になるまでどうしても2~3年かかります。弊社は、社員を長い時間をかけてじっくり育てる社風がありますので、それに応えてくれる人材が一番望ましい訳です。
ここ嘉麻市周辺から集まってくる人材は、非常に真面目で優秀かつ忍耐強く、離職率が低いという特徴があります。そうした地元の気質と弊社の人材育成の社風がうまく噛み合って、工業用温度センサーの「トップランナー」の地位を築くことができました。
また、福岡県や地元の嘉麻市が、初期投資の負担軽減のための交付金など、立地にあたり手厚くサポートしてくれたことも非常にありがたかったです。