企業名 | 太陽インキ製造株式会社 |
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本社 | 埼玉県比企郡嵐山町大字平澤900番地 |
立地場所住所 | 本社:埼玉県比企郡嵐山町大字平澤900番地 |
電話番号 | 本社:0493-61-2711 北九州事業所:093-644-2731 |
設立 | 1999年8月5日 |
代表者 | 代表取締役社長 橋本 和博 |
従業員数 | 278人(2018年3月現在) |
太陽インキ製造株式会社は太陽ホールディングスグループの一員として、主にエレクトロニクス業界向けを中心とした化学品の製造・販売を行っています。2015年10月、北九州事業所が竣工し、プリント配線板用部材として、ソルダーレジストの液状インキとドライフィルムを製造しています。
ソルダーは「半田」、レジストは「耐える」、ソルダーレジストは、高熱の半田にも耐える部材という意味です。
具体的には、パソコンやスマートフォンの中に緑色の板が入っています。その部材が、当社で製造しているソルダーレジストです。電子部品の殆どに使用され、世界シェアはトップクラスです。
ソルダーレジストには大きく液状のインキとドライフィルムの2種類があり、北九州事業所では両方とも製造しています。また、ソルダーレジストには、一般品と高機能品の2種類あります。北九州事業所では高機能品を製造しています。
新たな拠点をつくることとなった理由は、3つあります。
1つ目の理由は、BCP(事業継続計画)です。
ソルダーレジストの一般品は海外でも製造していますが、高機能品は埼玉県の本社でしか製造しておらず、災害が起きた時のリスクを避ける必要がありました。
2つ目の理由は、開発、生産、販売のスピードを上げるためです。
液状インキは自社で製造していました。ドライフィルムは、原料となる液状インキとPETフィルムを基に、協力会社で製造していました。フィルム加工が社外のため、製造に時間がかかっていました。そこで、開発、生産から販売までのスピードを上げ、お客様の満足度を向上させるため、液状インキからフィルム加工までを一貫生産できる工場をつくろうと考えました。
3つ目の理由はドライフィルムは厚みが均一で、張り付ければ完成するため、お客様の工程負荷を低減させるというメリットがあり、近年、ドライフィルムの需要がどんどん増えてきています。そういった状況下、ドライフィルムの加工技術者を社内で育てたいという思いがありました。
北九州市に新たな拠点を作ることとなった理由は、3つあります。
1つ目の理由は、地震や暴雨災害が全国の中でも少ないエリアであるということです。
2つ目の理由は、当社は海外の販売比率が大きいのですが、その中でも特に比率の高い韓国、中国、台湾に近く、空港や港湾があるというところです。
3つ目の理由は、行政と三菱ケミカル株式会社様の支援が非常に良かったということです。
行政については、県と市から色々な補助金を頂き、グリーンアジア国際戦略総合特区によって、国からも税制優遇を受けることができました。さらに、北九州市は政令市であるため、諸手続きの窓口を一本化でき、迅速に動くことが可能です。
また、北九州市の中でもこの場所を選んだのは、工場地帯でありながら駅前で利便性のある土地を三菱ケミカル株式会社様からお借りする事が出来たからです。社員にとっては通勤も便利で、且つ、各種インフラを活用させて頂く事で、初期投資が抑えられるという効果もありました。
メリットは、災害が少なく、今まで創業して3年間で一度も災害で操業が止まったことがないことです。
また、アジアのお客様から近く、私たちがお客様のところへ行ったり、こちらへ来ていただだいたりするのに便利です。
生活面では、食事がおいしいこと、また、公共交通機関の便が非常によく、本社のある埼玉県と比べて通勤時間が短いという点が挙げられます。
デメリットは、太陽インキ製造株式会社自体が「BtoB」の会社であり、本社のある埼玉県ではCM等により多少は知名度があるものの、こちらでは知名度が低いということです。会社の認知度を上げて、採用活動などに結び付けていきたいと思っています。
現在、当社を取り巻く環境は日々絶え間なく進化し続けています。特にデジタル機器は軽薄短小・高機能化され、電子部分・エレクトロニクス業界の市場は大きく成長を続けるなど、当社にとってもチャンスが広がっています。業務における更なるスピードとコミュニケーションを高め、革新的な製品をもって、楽しい社会の実現を目指します。
今後の太陽インキ製造株式会社 北九州事業所にご期待ください。
竣工後も北九州市から、高校、高専、大学の就職窓口の先生を紹介していただくなど、採用活動において支援をしていただきました。
来年度から今まで以上に新卒の採用に力を入れていきたいと思っており、今後も学生の採用支援に協力していただけたらと思っております。