平成16年8月、環境にやさしい水素エネルギー利用社会の実現に向け、全国に先駆けて、産学官で「福岡水素エネルギー戦略会議」を設立、水素製造、輸送・貯蔵から利用まで一貫した研究開発、水素人材育成に加え、社会実証、水素エネ
ルギー産業の育成・集積に取り組んできました。
令和4年8月には、カーボンニュートラルを目指す国内外の動向を受け、新たな産学官連携組織「福岡県水素グリーン
成長戦略会議」を設立しました。今後は新組織の下、水素製造のイノベーション、水素利用の拡大、水素関連産業の集積を3つの柱とし、水素分野における環境と経済の好循環をつくる「グリーン成長」を図っていきます。
水素ガス環境下で使用する水素関連製品の耐久試験や民間企業との共同研究開発などを通じて中小・ベンチャー企業の水素エネルギー新産業への参入を支援。
九州大学伊都キャンパスに水素材料分野の世界的研究開発拠点を設置。
世界トップレベルの研究者が国内外から結集し、水素脆化、材料強度などの先端研究を推進。
九州大学と開発企業との緊密な連携により、次世代燃料電池の早期実現を可能にする産学連携研究拠点。
令和5年5月、県、北九州市、水素の利活用を目指す企業などで構成する福岡県水素拠点化推進協議会を発足しました。
海外から輸入するグリーン水素や、余剰再生可能エネルギーを活用して製造するグリーン水素などを供給し、県内各地で利活用を進める水素大規模拠点の構築に取り組んでいきます。
「福岡県水素グリーン成長戦略」の柱の一つに「水素利用の拡大」を掲げ、モビリティについては、乗用車に加え、トラックやバスといった商用分野での利用拡大を目指しています。